mrubyの活用を検討している企業の技術者、mrubyの習得を目的としている学生・技術者向けに、
というmrubyの教育・検証の為の2つの機能を統合した新しい形のシステムです。
enziはWebサイトと実際の基板の両方を使うことで成り立っています。
下図は一例として実際に、利用者がenziボードに接続した温度センサーの値を表示するmrubyプログラムを作成し、ボードで動作させるまでの手順を示しています。
一般的な組込開発においては基板にファームウェアの書き込みを行い、ハードウェアを動作させ、ハードウェアI/OによってLED制御や温度センサーから温度を測定を行います。
どのような入出力を得られているか確認するためには外部デバイスとオシロスコープ等の測定器が必要となります。また、その一連の作業は物理的に試行錯誤を行わないといけないため、大きな労力が必要です。
enziシミュレータではWeb上でmrubyソースを入力しボタンを押すだけで各種I/Oの状況や入出力波形を観測できるサービスです。また背後ではNative ClientとRuby, OpenGL、SVGを用いることで従来の技術では困難であった擬似リアルタイムでのシミュレーションを可能としています。
enziはmrubyの組込教育・評価を目的として一般的に販売される基板としてmrubyが組み込まれた世界初の製品でです。
mrubyは2012年4月末公開以降、組込み向けとしてはRX, H8, SH, ARMといったCPUを使用する環境上でOSの有無を問わず検証されています。しかしながら、組込検証の際にはそのCPUアーキテクチャに応じたバーチャルマシンやI/Oライブラリ等をC言語及びRubyで構築しなければならず、初心者の教育向けや開発の工数を削減したいユーザーに対しては依然としてハードルが高いのも事実です。
そこで本製品ではARM Cortex-M4をターゲットとしてバーチャルマシンやライブラリ等を予め基板に組込み、SDカードにmrubyソースを書き込むだけでそのまま動作可能な環境を比較的安価なプラットフォームとして提供いたします。
MPU | ARM Coretex-M4 168Mhz |
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RAM | 内蔵SRAM 192KB, 外部SRAM 1MB(mruby専用領域) |
ROM | 1MB Flash |
その他 | USB-mini B, Ethernet, MMC miniカードスロット |